サニーはいつものように街を歩いていると一人の青年に名前を呼ばれた。彼はゲンムと名乗るとこう言った。

「俺と戦ってほしい。」
突然の戦いの依頼に戸惑うサニー、ゲンムはその経緯と目的を明かした。

「俺は星々を渡って様々な敵と戦い強くなった。けどあまりに強くなりすぎてどんな強敵も一撃で倒せるほどになって退屈してたんだ。ここにきてサニーの存在を知った俺は彼女なら俺に勝てるんじゃないかと信じて戦いに来たんだ。」
どこかで聞いたような経緯だが、サニーは迷わず答えた。

「わかった。ゲンムが満足できるよう全力を出すわ。」

サニーはゲンムの提案を受けると二人は荒野の真ん中に出た。

「地に倒れて10秒経過したら負けとしよう。」
ゲンムの一言とともに戦いが始まった。

サニーはパンチやキックのラッシュを浴びせ、マシンガンやエネルギー弾を撃つが、ゲンムは微動だにせず防ぐと反撃に出た。
互いの攻撃がぶつかり合うが、ゲンムはサニーを圧倒した。

サニーは反撃に出ようとするが、ゲンムの素早い一撃で遠くに吹き飛ばされた。

「なんて凄い力・・・」
唖然とするサニー。

「これでは満足できぬ。」
ゲンムは物足りなそうに言った。サニーはすぐに立ち上がると再び攻撃を始めた。

エネルギー弾や衝撃波をひたすら当てようとするが、ゲンムは一瞬でよけた。
やがて攻撃が命中し、戦いはより激しくなるが、ゲンムはほとんどダメージを受けていなかった。

そしてゲンムは巨大な光の玉を生成するとサニーに投げつけた。サニーも負けじと巨大な光の玉をぶつけ、攻撃は拮抗した。

サニーは必死に踏ん張り続けるが、次第に追い込まれてゆく。

(ここでやられたらゲンムを満足させられない・・・)

何としてもゲンムを満足させたい。サニーはその思いから力を振り絞るが、光の玉が圧縮して暴発し、その衝撃で二人はその場に倒れた。

サニーはゲンムが満足できるほどの力量を出せなかったことを悔やむが、相打ちとはいえ自分とほぼ互角に渡り合える存在に出会えたことに満足していた。

「またな。」
ゲンムはそう言い残すとどこかへと去っていった。

終わり

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